最初に出逢ったのは、
もう20年以上前のことでした。
ラジオで紹介されているのを聞いて本屋さんへ・・・
「おかしな二人」をもじってできたペンネーム。
その名前の通り、
二人による共作で書きあげている。
江戸川乱歩賞や日本推理作家協会賞なども受賞しており、
2時間のサスペンスドラマで取り上げられた作品もある。
とにかく、
「アイデアやトリックの発想が斬新ですごい!」
と感じます。
ついつい見過ごしてしまう部分に・・・
こんな人なら実際に完全犯罪をやり遂げてしまうのでは・・・
一例として挙げると・・・
身代金の受け渡しに競馬の単勝馬券
を利用する。
その方法は、
「絶対に来ないという馬に大金をつぎ込ませて1点買いさせる」
というもの。
「なぜ1番人気ではなく絶対に来ないような馬に・・・?」
ここに詳細は書きませんが、
無駄があるようで非常に合理的だと思います。
誘拐犯にとって一番危険で問題となるのは
「身代金の受け渡しという場面」
であり、
それを回避しながら、
うまく条件を整えれば望む額を手に入れることができる
という方法。
失敗しても犯人にとっては何の問題もない。
再トライすればいいだけ。
何度やっても自分の身に危険はない。
取り扱っている題材も
競馬、ボウリング、コンピュータ、etc…
非常に幅広いですが、
それぞれの分野で深い知識を持ち合わせた上での執筆
であることがよく分かります。
なお、
残念ながら、
岡嶋二人氏は1989年にコンビを既に解消している・・・
全28作品あります。
興味をお持ちになった方は「講談社文庫」の棚へ・・・